監査基準委員会報告書第27号「監査計画」(2005年3月31日)
この報告書は、まず、適切な監査計画の目的・意義、効果などを論じている。また、監査計画は、当期の監査の終了まで継続する連続的かつ反復的なプロセスであるとしている。
監査計画は、監査契約に係る予備的な活動(監査業務継続の可否に関する手続など)と、計画活動から構成され、計画活動は、監査の基本的な方針と詳細な監査計画から成る。
監査の基本的な方針とは、監査業務の範囲、監査の実施の時期及び必要なコミュニケーションならびに監査の方向性を設定することである。付録として、これを策定する際の考慮事項の例示がなされている。
詳細な監査計画とは、監査チームが実施すべき監査手続、その実施の時期及び範囲を決定することであり、リスク評価手続とリスク対応手続に関する事項が含まれる。ここでは特に文書化について詳しく規定されている。
そのほか、初年度監査における追加的な検討についてもふれている。
JICPAジャーナル2005年6月号 P.84~88